2017年|ハンドメイド販売サイト・アプリの比較

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ハンドメイド作品を販売できるサイトの中でも、代表的な「minne」「ココナラハンドメイド」「creema」「tetote」「iichi」「ハンズギャラリーマーケット」の比較です。

それぞれ販売手数料やアプリの有り無し、海外販売の可否、リアルイベントの有り無しなどを比較しています。

ハンドメイド作品は「世界にひとつ」の作品で、作品のレベルも高く、オシャレで素敵なものが本当に沢山あります。

ネットの普及により自宅から全国に発送することが可能なので、主婦の副業としての人気も高いです。

大手のハンドメイド販売サイトでは、年間流通総額100億円超えを見込んでおり、今後さらに成長する可能性があります。


1.minne(ミンネ)

【minne】はGMOペパボ株式会社が2012年1月から展開するマーケットプレイス(インターネット上に存在する物の売り手と買い手が自由に参加できる取引市場)です。テレビCMも流していたりと、今一番集客力があるサイトです。

minne

  • 月額利用料 : 無料
  • 販売手数料 : 10%(税抜)
  • 携帯アプリ : 有り

iPhone、Androidのアプリもリリースされていて、なんと現段階で700万ダウンロードされています。おそらく今後もダウンロード数や作家さんの数がどんどん増えていくと思います。サイト自体の雰囲気も可愛らしく女性的で、見やすいですね。

トップページに「注目の作品」「人気の作品」「最近お気に入り登録された作品」がズラーっと並んでいます。登録している作家さんもクオリティが高く、おしゃれで素敵なハンドメイド作品ばかりで、ついクリックして買いたくなってしまいます。

作家の方に向けて「価格の付け方」や「写真の撮り方」を教える勉強会も定期的に開いているようで、運営と作家の交流も活発なのもよいです。自己流ではなかなか難しいですからね。

運営側のminneは売れる作品の撮り方や、価格のつけ方など、実際にいろんな作家さんの結果をもとに導き出しているんでしょうから、それを教えてもらえるのは「売れるハンドメイド作家」になるための近道になると思います。

また、東京ビッグサイトで、毎年「minneのハンドメイドマーケット」というかなり大規模なイベントも実施されています。普段はサイト上で取引しているハンドメイド作品を、実際に「見て・さわって・味わえる」イベントです。アクセサリーやインテリア雑貨を実際に出展したり、出展されている作品を実際に見てさわったり、素材にこだわった食べ物を味わったり、ハンドメイド好きにはたまらないイベントですね。

ハンドメイド作品を実際に作る体験ブースなどもあり、作家さんに作り方を教えてもらえるので、これからハンドメイドをはじめる人も勉強になると思います。

新しくminneに登録する場合は「minne(ミンネ)に登録してハンドメイド販売をする方法」を参考にして、登録してください。

 

2.ココナラハンドメイド

【ココナラハンドメイド】は株式会社ココナラ(旧社名:株式会社ウェルセルフ)が運営するマーケットプレイス。2017年3月23日に正式サービスが開始されました。

ココナラハンドメイド

  • 月額利用料 : 無料
  • 販売手数料 : 10%(税抜)
  • 携帯アプリ : 無し

「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくる」

そんなキャッチフレーズがサイトに書かれています。

おおもとのサイトである「ココナラ」はロゴの作成や翻訳、アイコン作成、プログラミング、無料法律相談など、作家さんが自分の得意を売り買いできて、その得意で誰かの役に立ち、他の作家さんの得意で自らが学ぶ、その流れで世の中をもっと良くしていこう。というサイトです。素晴らしいですね。

ただこのココカラは物を売る事ができません。イラストや似顔絵等はデータでしか納品ができませんでした。そこで新サービスの「ココナラハンドメイド」が開始されて、物を売る事が可能になりました。

イラストや似顔絵等も発送が可能となりましたし、もちろんハンドメイド作品として、アクセサリーや洋服、バッグ、インテリア雑貨、ベビーグッズなどが販売可能です。

そしてココナラは会員数35万人で、月間5万件以上の取引がされているサイトなので、ココナラの会員もココナラハンドメイドをみてくれる可能性が高いです。その分、自分の作品を見てもらう機会も増えます。

サイトトップページには「スタッフのおすすめ」「人気の作品」「新着作品」がズラーっと一覧で並びます。新着作品がトップページに表示されるのはとてもありがたいですね。

せっかく作った作品がほとんど誰にも見られることもなく埋まってしまう。。なんてこもないですし、多くの人に気に入られる作品を作ればそれだけお気に入りに入れてもらえることもできます。

作品にファンが増えればそれだけ売れる確率も高くなりますし、作っている方もやりがいが出てきますよね。

新しくココナラハンドメイドに登録する場合「ココナラハンドメイドに登録してハンドメイド作品を販売する方法」を参考にして、登録してください。

 

3.Creema(クリーマ)

【Creema(クリーマ)】は株式会社クリーマが運営するマーケットプレイスです。2010年6月にサービスが開始されました。

creema

  • 月額利用料 : 無料
  • 販売手数料 : 8~12%変動(国内でのハンドメイド作品、素材の場合)
  • 携帯アプリ : 有り

作品が売れた時の手数料は少し複雑で変動的です。

【作品、素材の販売】
基本手数料:12%(税別)
3ヵ月の確定売上9万円以上:9.5%(税別)
3ヵ月の確定売上21万円以上:8%(税別)

【台湾、香港サイトでの販売】
一律:16%+1取引当たり40円の決済手数料(税別)

【フードの販売】
一律 :14%(税別)

【手数料率変動ルール】
クリエイター登録された月から最初の手数料変更締め月までは、期間中の売上金額にかかわらず、12%(税別)で換算されます。
以降の3ヶ月間の成約手数料は、前3ヶ月間の確定売上金額の合計に応じて決定します。

上記の通り手数料が変動してしまいます。売れれば売れるほど手数料が安くなります。売れるようになってきたら、Creemaが一番手数料が安くなりますので、お得です。

月間100万人以上が集まる国内最大級のマーケットですので、ハンドメイド作品が日本国内の様々な人の目につく機会は増えるはずです。iPhone、Androidの携帯アプリは500万ダウンロードされています。

また、Creemaでは自分のハンドメイド作品をアピールできるチャンスが用意されています。

  • Creemaが主催で毎年開催される大規模なイベント(ハンドメイドインジャパンフェス)やルミネ新宿2の常設店舗での出店の機会がある
  • 雑誌「リンネル」とのコラボレーションや、テレビでの作品紹介等、Creemaを利用している作家の作品提供を行っている

実際に店舗で自分の商品が販売できたり雑誌でアピールできたりするわけです。

自分では実現するには気が遠くなる「努力」と「時間」が必要になるであろう有名な会場や店舗で、自分のハンドメイド作品を販売したりアピールできます。これは非常に魅力的ですね。

販売されているハンドメイド作品のページには「質問・オーダーの相談をする」ボタンが設置されていて、気軽にオーダーの相談ができます。

作家さんに「自分用にこんな感じで作ってもらえませんか?」ってちょっと声かけづらいですよね。。「いきなり図々しいかな、、」「断られたら嫌だな、、」など考えてしまいます。creemaには商品ページに「質問・オーダーの相談をする」ボタンがあります。元々「質問・オーダーの相談をする」ボタンが設置されていることで、作家側にも心の準備が整っているはずなので、他のサイトより気軽に依頼ができます。

毎年東京ビッグサイトで実施される「ハンドメイドインジャパンフェス」という大規模イベントも実施しています。ものづくり大好きな人たちが集まって、ハンドメイド作品を販売したりするのはもちろん、こだわりのオーガニックフードやデザートを青空の下で味わったり、こだわり農家が無農薬・減農薬野菜や果物を販売していたりします。

「ハンドメイドジャパンフェス」は、ハンドメイド販売だけかと思いきや、なんと、音楽ステージに人気アーティストを招いたり、プロレス団体が路上パフォーマンスしたりと、とても楽しそうです。。

リアルイベントは一番充実しているんじゃないでしょうか。

 

4.tetote(テトテ)

tetote(テトテ)はOCアイランド株式会社が2011年6月にサービスを開始したマーケットプレイス。

2015年5月にGMOペパボ株式会社がOCアイランド株式会社の株式(5,580株 発行済み株式総数90.0%相当)を取得して子会社化すると発表。その後

2017年1月1日付でGMOペパボオーシー株式会社はGMOペパボ株式会社と合併いたしました。

上記発表があり、現在はGMOペパボ株式会社が運営しています。

tetote

  • 月額利用料 : 無料
  • 販売手数料 : 12%(税抜)
  • 携帯アプリ : 無し

OCアイランド株式会社はもともとハンドメイド作品を売買するtetote(テトテ)や、ハンドメイド作品に必要な材料や道具の情報、作り方の情報を共有するハンドメイド情報コミュニティのレシパなど、ハンドメイドに特化したwebサービスを運営していたので、そこで培っていたマーケティングや商品開発のノウハウを、minne(ミンネ) ・tetote(テトテ)の両サイトで共有することで、国内でNo.1のハンドメイドマーケットを運営していくようです。

トップページは「ピックアップ作品」「注目のクリエイター」「最近イイネされた作品」「新着作品」「最近売れた作品」「購入者の評価コメント」がズラーっと並びます。

「最近売れた作品」は、表示はされてはいますが、全てsoldoutです。ハンドメイド作品は基本的に一点ものなの当たり前と言えば当たり前ですが。。

でも、クリックすれば作家さんの情報が表示されるので、最近売れた人気の作家さんのプロフィールや他の作品の写真は見ることが可能なのは、雰囲気が分かって良いですね。

全く同じ作品を購入することはできませんが、同じ素材を使用した作品をいくつも作成している作家さんも多いので、好みの作品がここに表示されていたら、同じ種類の作品を探したり、お気に入りに入れることが出来るので良いなぁと思います。

評価が見やすく表示されているのも良いですね。やはり作品を購入するにあたって、実際に作品を購入して使用した人の評価(口コミ)は参考になります。

tetoteは手数料が12%と、他のハンドメイド販売サイトより少し高いですね。少しなら気にならないかもしてませんが、大量に売れるようになるとかなり大きな差が出てきます。

今後他のハンドメイド販売サイトと同じ10%位まで下がってくれると嬉しいところです。

 

5.iichi(イイチ)

iichi(イイチ)広告代理店博報堂のグループ会社で、Pinkoi Japan株式会社が運営しているマーケットプレイスです。

iichi

  • 月額利用料 : 無料
  • 販売手数料 : 作品販売代金の20%
  • 携帯アプリ : 有り

木工・陶器・ガラス・皮革・染織などの各分野を取り扱っており、サイトの雰囲気も個人的にはかなり好きです。iPhoneの携帯アプリは100万ダウンロードされています。

サイトの雰囲気は白と淡い茶系でまとまっていて、作品や作品の背景も、木を使用したものも多く、一体感がありオシャレにまとまっています。

でも、なんというか、敷居が高い感が半端なくあります。。主婦の手作りというよりは、自分でお店を持っているようなプロの作家・職人が多く参加しているイメージです。。

トップページは「今週のピックアップ」「作品一覧」「特設ギャラリーショップ」「iichi通信」「新着作品」がズラーっと並びます。

「特設ギャラリーショップ」というのは、日本各地のお店、ギャラリー、メディアなど、様々な場所でコラボレーションを行なって特設ギャラリーショップを開設しているというものです。

インターネットが普及してどこでも好きな製品が購入できるのはとても良いことですが、写真やコメントだけでは伝わりにくいものもあります。

実際に特設ギャラリーショップに足を運んで、自分の目で見て、自分の手で触れてみる、ことで作家の方たちの技術や情熱、作品の細部に渡るこだわりなどを感じる事が出来るので、その場で購入するのも良いですし、見て触れるだけでも、同じもの作りの作家として良い刺激となるのではないでしょうか。

「iichi通信」というのは、一見運営からのお知らせかと思いがちですが、作家さんの作品を紹介して、その場で購入できるようにした特設ページのようなものです。

運営であるiichiの名前が入っていますし、「通信」と書いてあるのでついつい目が行きます。トップページでの写真のサイズも通常より大きく4枚セットで掲載されているので、かなり目立ちますね。ここに掲載することで集客力は上がりそうです。

でもやっぱり手数料が高いですね。。作品販売代金の20%。。やはりプロの作家・職人が多いからでしょうか。。

海外にも販売することが可能です。

 

6.ハンズギャラリーマーケット

ハンズギャラリーマーケットは大手のホームセンター「東急ハンズ」が2013年から運営しているサイトです。アクセサリー・インテリア・工芸品・ペット用品等々が出品できます。

ハンズギャラリーマーケット

  • 月額利用料 : 無料
  • 販売手数料 : 12%
  • 携帯アプリ : 無し

以前は東急ハンズの実店舗内のレンタルギャラリーに、ハンドメイド作品を実際に出店できたようですが、

梅田店・熊本店は、2016年9月30日をもって、ハンズ・ギャラリー マーケットを終了いたします。
その他の4店舗については、レンタルスペースの運営は、横浜店・博多店が2016年9月末、渋谷店・広島店が2016年12月末をもって、終了いたしますが、手づくり作品の販売は、引き続き行ってまいります。

上記記載の期日で、終了してしまうようです。

誰もが知っている「TOKYUHANDS」で実際に出展できるのは、モチベーションも上がるし、良いシステムだなぁと思いましたが、残念です。

 

7.比較

紹介したハンドメイドサイトの比較です。こうして比べると各サイトで違いがありますね。

項目 minne ココナラハンドメイド creema tetote iichi ハンズ
サービス開始 2012年 2017年 2010年 2011年 2011年 2013年
作家数 21万 35万 9万 3.2万 2.5万  0.6万
作品数 530万 5万 400万 130万 54万 5.5万
入会費 無料 無料 無料 無料 無料 無料
月額利用料 無料 無料 無料 無料 無料 無料
販売手数料 10% 10% 8~12% 12% 20% 12%
海外販売 不可 不可 可能 不可 可能 可能
イベント開催 有り 無し 有り 有り 有り 有り
イベント詳細 minneのハンドメイドマーケット 無し ハンドメイドインジャパンフェス 全国様々なイベントに協力 全国様々なイベントに協力 店舗で様々なイベント
携帯アプリ 有り 無し 有り 無し 有り 無し
アプリダウンロード数 700万 0 500万 0 100万 0
運営会社 GMOペパボ株式会社 株式会社ココナラ 株式会社クリーマ GMOペパボ株式会社 Pinkoi Japan株式会社 株式会社東急ハンズ

※ココナラハンドメイドの作家数は、ココナラの会員数含む

 

8.番外編 BASE(ベイス)

【BASE】は無料で利用可能なネットショップです。BASE株式会社が運営しています。

BASE

販売手数料は、1回のご注文の総合計(送料含む)に対して、決済方法で変動があります。

決済方法 クレジットカード決済 コンビニ決済 銀行振込決済 後払い決済
手数料 3.6%+40円 3.6%+40円 3.6%+40円 6%

他のネットショップと少し違う点は、自分のお店が持てるということです。

他のネットショップは自分のお店を持つというよりは、企業が経営しているショップに自分の商品を出すカタチになります。BASEではインターネットという土地の中に自分のお店を構えることが可能です。月額使用料は無料で。

自分のハンドメイド作品の種類が増えてきたり、他のサイトで売れるようになってきたら、BASEで自分のお店を作成するのもよいですね。

 

9.まとめ

以上がハンドメイド販売サイトの比較です。

ハンドメイドを販売するサイトも、アプリの有無やそれぞれのサイトの特徴や雰囲気、販売方法が違います。

開始する前から迷ってしまいそうですが、自分に合ったサイトに登録をして、ハンドメイド作品の販売を開始しましょう。

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