【電気引き込み】スッキリポールと通常の引込柱の比較・検討

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新築で家を建てるときに電気配線の引き込みで「スッキリポール」と「通常の引込柱」で迷った人、または現在まさに迷っている人もいるんじゃないでしょうか?

実際に旗竿地に新築を建てた時に、電気の引込で

  • スッキリポール(電線地中に埋める)
  • 通常の引込柱(電柱から電柱 → 家といった感じ、空中)

この2点で非常に迷いました。いろいろと比較したのですが、結論から言うと「通常の引込柱」にしました。理由は「スッキリポール」と比べて費用が約半分で設置可能だったからです。

この決断をするまで、色々と自分で調べたり、それぞれの見積もりをもらったりしながら比較検討しました。同じく迷っている人に少しでも役に立つかもしれませんので、記事にしておきます。

コアラ
決め手は「値段」と「将来性」だなっ

1.電気の引き込みとは

電気の引き込みとは、簡単に言うと電線と家をつなぐことです。家で電気を使用するには電柱から引込線をつないで電気を送ります。

TEPCOのHPには

引込線とは電柱から軒先などに取り付けられている引込線取付点(黄または赤のチューブがついているところ)までをいい、その先は引込口配線を経由して屋内配線となります。

と記載があります。ようするに電線から家の壁直前のチューブまでのことでしょうかね。

この電気の引込工事は必ず必要となりますが、建築業者がサラッと当たり前のように「スッキリポール」で見積りしてくることもあるので、見積書をよく確認してみましょう。

コアラ
実際我が家がそうだったからな

2.電柱の種類

家に引き込み線をつなぐ方法は「スッキリポール」と「通常の引込柱」があります。自分が見積りしてもらったのはこの二つですが、他に方法ってないですよね?空中を通すか地中を通すか、将来電線がなくならない限りこの引き込み方法になると思います。

「スッキリポール」は地中から屋内に配線するので住まいの美観が向上します。「通常の引込柱」はよく見る電柱や電線から家の外壁に配線する方法です。

この二つの配線方法を比べてみましょう。

2-1.スッキリポール

「スッキリポール」とは電線から家の入口に電柱を建てて、そこから家までの電気幹線は地中を通す施工方法です。「家の美観が向上する」「電線が引っかかったりするトラブル防止」といった特徴があげられます。

スッキリポールの場合の電線引き込み図

家の美観が向上する

「スッキリポール」は電線が地中の中を通る引込方法です。もちろん電線をそのまま地中に埋めるわけではなく、専用の配管の中を通して家まで引き込むようです。

「通常の引込柱」だと空中を電線が通るので、家の周りに電線が無くなります。空中にさえぎるものがないので、名前のとおりスッキリとした外観になりますね。

でも自分の家の周りだけです。ご近所さんが「スッキリポール」を使用していなければ、ちょっと周りを見れば電線だらけですので、そんなにスッキリしない可能性もあります。注意が必要かもしれません。

電線が引っかかったりするトラブル防止

庭木が成長して電線の位置まで大きくなった場合、風で煽られた電線が引っかかるといったトラブルを防止できます。

家の周辺に大きな庭木や大きく成長しそうな庭木がなければ問題はありませんが、台風の時などは電線がかなり風に煽られて揺れているので、心配になります。地中に埋まっていると安心かもしれません。

検針員が入ってこない

「スッキリポール」は自分の敷地の入口に設置するので、電力メーターのチェックで検針員が敷地内に入ってくることがないです。

これはこれで安心なんですが、見ようと思えば通りがかりの人も電力メーター見れちゃうんじゃないの?とふと思ってしまいました。ここでちょっと「スッキリポール」やめようかなと思いました。

我が家の場合「スッキリポール」を設置するとしたら、思いっきり道路にそばに設置することになっていたので、なんだか気になります。まぁ人の家の電気メーターなんて誰も見ないと思いますが。

価格が高い

「スッキリポール」は「通常の引込柱」と比べると価格が高いです。詳しくは次項で説明しますが、「通常の引込柱」の約2倍ほどかかります。

2-2.通常の引込柱

「通常の引込柱」は、電線から家の入口に電柱を建てて、そこから電柱を伝って引き込みをする施工方法です。電線が家の外壁に接続されているのをよく目にすると思います。

電気の検針員が敷地内に入ってくることや家の外観に電線が接続されることが気にならなければ、価格も安く済みます。

通常の1号柱ポールの場合の電線引き込み図

見慣れた風景

「通常の引込柱」は電線から家の外壁に向かって電線が通っている感じの外観になります。おそらくこの風景は皆さん見慣れているのではないでしょうか?

慣れって怖いもので、見慣れていると「通常の引込柱」のように電線があるほうが落ち着いたりします。

鳥がとまるかも

電線が空中を通って家に引き込みされるわけですから、その電線部分に鳥がとまることもあるかもしれません。見た感じそんなしっかりとした太い電線ではないので大丈夫かもしれませんが、心配だったので我が家は鳥対策をしました。

電線の鳥対策

電線になんだかギザギザしたものをつける工事をして、価格は3万円くらいでした。結構高いですけど自分ではできない工事ですから仕方がないですね。

検針員が敷地内に入ってくる

「通常の引込柱」にすると大体は電気メーターが家の外壁のどこかに設置されます。電気の検針員がこれをチェックしにくるので、その際に検針員が家の敷地に入ってきます

個人的には気になりませんが、気になる人は「スッキリポール」にしたほうがよいかもしれませんね。ただし今後「スマートメーター」が当たり前になってくるかもしれませんので、そうなってくると検針員が敷地内に入ってくることはなくなると思います。

安い

「通常の引込柱」は「スッキリポール」に比べて安いです、事項でも説明しますが、「スッキリポール」の半分ほどの価格です。

3.価格・値段の違い

「スッキリポール」と「通常の引込柱」との引き込み工事の価格差はどのくらいあるのでしょうか。検討していきましょう。

実際旗竿地で入口の道路から家まで約40mほどある我が家での見積金額を比較してみました。

3-1.スッキリポールの価格

「スッキリポール」の見積り価格は約36万円でした。「スッキリポール」自体も「通常の引込柱」と比べると結構高いです。後は地中に埋める時の作業に必要な配管等の費用や作業費などで割高になっている感じです。

設置するポールは家の入口である道路側の1本のみですので、家の外観的にはスッキリするかもしれませんね。

3-2.通常の引込柱の価格

「通常の引込柱」の見積り価格は約18万円でした。「スッキリポール」の半分くらいで済みます。「通常の引込柱」を2本設置しているのにこの価格です。安いです。

設置するポールは家までの通路の途中と家の少し斜め前の2本です。「電柱の電線 → 通常の引込柱 → 通常の引込柱 → 家」 の経路に引き込みした電線が見えてしまうわけですから、気になる人は気になるかもしれませんね。

4.実際に通常の引込柱を設置してみて

実際に「通常の引込柱」を設置してみて、個人的な感想は「スッキリポール」にしなくてよかったと思いました。

「スッキリポール」にしても結局は経年劣化でいつかは取り替えないといけないわけですし、別に電線が家の外壁に向かって伸びていてもそんなに気になりません

新築を建てた場所のご近所さんで「スッキリポール」を使用している人はいないので、周りを見れば電線だらけです。自分の周りの小範囲だけ電線がなくても、そんなにスッキリしなかったと思います。

今後日本全体が電柱をなくして電線を地中に埋める流れになっていくと、個人の敷地内の電柱撤去費や設置費用等に補助金でも出ないかなーなんて勝手に期待もしています。もし補助金が出るようになったら、その時に「スッキリポール」に変更すればよいかなと思いました。

なので個人的には費用も安くなり、外観的にもそんなに気にならないので、「通常の引込柱」を設置してよかったなと満足しました。

コアラ
安いしな

 

5.まとめ

以上が「旗竿地でスッキリポールと通常の引込柱の比較・検討」です。あくまで個人の経験と感想ですが、同じ悩みの方に少しでも参考になればうれしいです。

今後「モノとインターネットがつながる」のが当たり前の世の中になっていくんじゃないかと思っていますので、電気メーターも「スマートメーター」が当たり前になってくると思います。

そうしたら「スッキリポール」にしても電気メーターの位置とか結構自由に設置できるかもしれません。電気メーターも今のような大きさではなくてもっとコンパクトになるかもしれません。その時にまた悩みたいと思います。

 

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